ココ アヴァン シャネル
2009年 10月 06日
S・マクレーンVer,と比較しながらのこの作品。
副題付けるなら
『ガブリエル(本名)の恋』・・・かなぁ。
S・マクレーンVer,が生涯を回顧しながら
描かれてるのに対し、オドレィVer,は
女としての部分が生々しく描写。
愛人的立場で立ちまわっていく姿は、
『風と共に去りぬ』を彷彿とさせます。
男性陣が恋の泥沼にハマり、嫉妬と独占欲の
狭間で主導権を必死に守ろうとしてるあたり・・・。
草食系男子がもてはやされたって、
矢張り 男が男であろうとするその姿は変わらないのかも。
印象的だったのは、オドレィの細いうなじに漂う寂しさ・厳しさ・切なさ。
背筋を伸ばし 凛としたその後姿の強さとは逆のイメージに、
何だかハッと胸を突かれるようなモノがありました。
エンディングは、最愛の人・ボーイの事故死から唐突にショーの成功へ・・・。
レビューみて秘かに期待してましたが
ホントに沢口靖子そっくり(笑)。
ボーイはS・マクレーンVer,に出てた役者さんのイメージの方が品があり、
生い立ち故に愛を希求する姿が切なく描かれてたので、軍配はS・マクレーンVer,に有り!
大まかにまとめるなら、
S・マクレーンVer,⇒英語なので聞きやすい(ヒアリングという点は置いといて)。
ブランド設立や想いが分かりやすい。
自立イメージが強調され、作品コンセプトになっている。
翻訳は戸田 奈津子氏。
オドレィVer, ⇒フランス語で展開。
女性として生き抜く狡猾さ・図太さに重きを置いた描写。
戸田氏と並ぶ翻訳家 松浦 美奈氏が担当。
見比べると、主観・客観でシャネル女史を考察でき面白いと思います。
by heart-charge08 | 2009-10-06 00:02 | 映画